天皇賞(秋)とジャパンカップ

ここでは内国産馬の事情について考える。 国際GIという格付け、府中2400mという舞台、賞金、クラシフィケーションに おいて重視される度合、これらの観点からいうとジャパンカップが 国内最高峰のレースであってほしい。ところがジャパンカップはなぜか スキップされやすい。特に、天皇賞(秋)→有馬記念、菊花賞→有馬記念の ローテーションがとられやすい。

天皇賞や有馬記念とのレース間隔の問題も考えられるが、一番の原因は 「陣営にとって『獲りたいレース』と思われていない」からではないか。 一方、昔からの伝統の力で、競馬サークル内では むしろ天皇賞の方を重視している印象がある。

そこで、天皇賞をジャパンカップ相当の競走条件にする。天皇盾が欲しければ 府中2400mでマル外や外国馬と走らなければならないように仕向けるのだ。

そしてジャパンカップを春に移す。2000年以降に競馬のワールドカップを実施する 構想があって、ジャパンカップがその中に組み込まれるそうだが、 凱旋門賞やブリーダーズカップや香港国際カップら (オセアニアの大レースも?)があって過密日程になる秋シーズンよりも、 ドバイワールドカップとキングジョージくらいしかない春シーズンに行なう方が、 メンバーを集めやすいと思われる。

以上により、2000〜2400mを得意とする馬は

という、シーズン2走のGIスケジュールとなる。ジャパンカップと 天皇賞が最高峰のレースであり最大目標、宝塚記念や有馬記念はマイラーも含めた お祭りレースという位置づけになるだろう。 天皇賞(春)や菊花賞については後で検討する。

【結論】
天皇賞:府中芝2000m・内国産 → 府中芝2400m・国際 へ
ジャパンカップ:11月・4歳以上 → 5〜6月・5歳以上 へ