武蔵野Ｓ (G3)

(ダート2100, ４歳上混合オープン) 5/17(土)東京メイン

  キョウトシチーの東京大賞典(現在はG1)、デュークグランプリのダイオライト
記念(現在はG2)、メイショウアムールのブリーダーズＧＣ(現在はG2)などの重賞
制覇は統一グレード導入以前であったため、オグリキャップ記念(G2)を勝った
キソジゴールド(加藤)が斤量的にかなり不利になった別定重賞。
  ファイヴナカヤマ(田面木)のスローな逃げ。キョウトシチーは内に包まれて
動けず、２番手から先に抜け出したメイショウアムールを好位追走のデューク
グランプリがゴール寸前差し切って、JRA重賞初制覇。オープンの仁川Ｓ勝馬の
アドマイヤコール(上村)が３着で、キョウトシチー４着、マジックゲーム５着。
馬連800円。

エメラルドＳ

(芝2500, ４歳上混合オープン) 5/17(土)中京メイン

  ギガトンは待機策を取り、ファンドリリヴリア(村本)の単騎逃げ。好位から
早めに抜け出したダイタクサージャンをタニノタバスコが一旦は差したが、
ダイタクサージャンが差し返して首の上げ下げに持ち込み鼻差で勝利。３着は
内を衝いて伸びたザフォリア。エイシンコンカードはスタミナ切れで惨敗、
イブキタモンヤグラは凡走、ギガトンは追い込んで５着。馬連740円。

高松宮杯 (G1)

(芝1200, ４歳上混合オープン) 5/18(日)中京メイン

  断然人気のフラワーパークは、発馬機内で暴れて出遅れ後方追走。ビコー
ペガサスも中団追走。ホクトフィーバス(的場)が速くてハナを譲ってしまった
エイシンバーリンだが、諦めずに２番手追走から直線で先頭へ。スギノハヤカゼ
(田島裕)らも上がって行くところを、シンコウキングが同馬主のフォレストを
連れて好位から伸びてきて一気に差し切り、G1 で重賞初制覇。２着にはエイシン
バーリンが粘り、３着シンコウフォレスト、４着スギノハヤカゼ、５着マサラッキ。
フラワーパークとビコーペガサス、ついでにヒシアケボノ(角田)は惨敗。馬連
5220円。

その他の主な結果
  ・シルヴァーチャーム、米クラシック２冠目
      米クラシック第２弾プリークネスＳでは、ケンタッキーダービー馬
    シルヴァーチャームが、逃げるフリーハウスを頭差交わして２冠達成。
    ダービー１番人気２着だったキャプテンポジットは、今回も１番人気に
    支持されたが、さらに頭差届かず３着。
  ・キングフラダンス、デビュー戦は大出遅れ惨敗。
      エアダブリンの半弟でダンスパートナー・ダンスインザダークの全弟
    キングフラダンスがついにデビュー。しかし、１頭だけ大きく出遅れ、
    馬群の遥か後方をついて回ってきただけの惨敗。まだまだか。
  ・リマインドシルク、入障
      ４歳時の未勝利戦でも、５歳になってからのローカル500万下でも、
    善戦するが勝ちきれなかったリマインドシルクが障害転向。初戦は５番
    人気４着。
  ・松永昌、海外初勝利
      マニラの国際騎手選手権で１着。別のレースでも２着。
  ・青木は着外
      マカオ見習い騎手招待競走に参加した青木は７着と競走中止。金沢の
    加藤は３着と５着。

カーネーションＣ

(芝1800, ４歳牝混合オープン) 5/24(土)東京準メイン

  好位追走のビッグモンローが早め先頭、外からトムボーイキャットが追い上げ、
最後は人気２頭の一騎打ち。最後は重馬場に適性があったビッグモンローが
突き放して完勝。馬連670円。

金鯱賞 (G2)

(芝2000, ４歳上混合オープン) 5/24(土)中京メイン

  テイエムジャンボがハナを切ったが、折り合いを欠いて失速。入れ替わって
先頭に立ったナリタキングオーがペースを落したところでケリソン(石橋)が
進出してマイペース逃げ。セイントリファールが早めに動くとゼネラリストも
スパート。直線では人気２頭の一騎打ちに成りかけたが、セイントリファールが
あっさり脱落。完勝したゼネラリストの２着に、雨の中内埒沿いを伸びた伏兵
メイショウヨシイエが飛び込んで、馬連37090円。

オークス (G1)

(芝2400, ４歳牝オープン) 5/25(日)東京メイン

  ２・３番手で折り合うと見られていたキョウエイマーチが引っ掛かり気味に
ハナを奪い、平均ペースの逃げ。スローペースの用意ドンになって短距離馬が
活躍することも多いオークスだが、今年は距離適性が問われる平均ペースで、
しかもスタミナを消費しやすい重馬場。逃げたキョウエイマーチが早々にバテて
しまい (故障じゃないと思いたい)、直線では良血ダイイチシガーや道悪巧者
ナナヨーウイング(石橋)らが交互に先頭に立ったが、最後はメジロドーベルが
馬場のよい外目をグイグイ伸びて圧勝。２着には人気薄のナナヨーウイングが
来て、馬連12550円の波乱の結末。ダイイチシガーは母を超える３着。道悪苦手の
オレンジピールは桜花賞と同様の５着。
  失速したキョウエイマーチの煽りを受けてヤマニンザナドゥ(的場)が落馬して
競走中止。ヤマニンザナドゥは捻挫で済んだが、的場は骨折で全治３ヶ月。
ダービーでショウナンナンバー、安田記念でスピードワールドの G1 騎乗予定が
あったが、共に騎手変更に。

その他の主な結果
  ・シルクスラッガー、デビュー戦は５着
      １番人気４着のホッカイプラトン(的場)の邪魔をしたようだけど、山本騎手に
    制裁が下されていないところを見ると、大したことはなかったもよう。

かしわ記念 (G3)

(ダート1600, ４歳上混合オープン) 5/28(水)船橋メイン

  出ムチを入れてハナを奪った東京王冠(南関G1)馬キクノウイン(佐藤隆)を
３番手で大名マークしたバトルラインが、道中で２番手に上がり、直線では
アッサリ抜け出し、レコードに迫る時計で楽勝。キクノウインが２着に粘り込み、
馬連710円。バトルラインは、これで帝王賞(G1)を除外されないで済み済んだ。

エプソムＣ (G3)

(芝1800, ４歳上混合オープン) 5/31(土)東京メイン

  人気の盲点になったタイキマーシャル(岡部)が２番手から抜け出し、競り合い
ながら迫るキングオブダイヤとオースミタイクーンの猛追を首差だけ凌ぎきり、
重賞初制覇。２着はオースミタイクーンで、馬連6510円。２着争いにも鼻差敗れた
キングオブダイヤは、３ヶ月の休み明けで馬体重２桁減だったところを見ると、
少し体調を崩していたのかも。重賞初挑戦のシングライクトークは、出遅れて
追い上げるも４着。オフサイドトラップは惨敗。調子落ちか。

ＴＶ愛知ＯＰ

(芝1800, ４歳上混合オープン) 5/31(土)中京メイン

  久々で背負い頭のスギノブルボン(松永昌)がハナを切ったが、太目残り＋
つつかれ通しで失速。好位を追走していたマジックキスが楽々と抜け出して
完勝。クリスタルドンとザフォリアの２着争いはザフォリアに軍配。馬連
2560円。エリモシックは良化途上、ゴールデンカラーズには距離が長すぎた
もよう。

白百合Ｓ

(芝1800, ４歳混合オープン) 6/1(日)中京準メイン

  逃げ粘るナムラキントウンを、ゴール寸前でパルスビートが差し切り。
落鉄したビセンスバルは伸びきれず３着。

日本ダービー (G1)

(芝2400, ４歳牡牝オープン) 6/1(日)東京メイン

  皐月賞２着馬で上位人気の１頭だったシルクライトニング(安田富)が本馬場
入場後落鉄踏創で発走除外。今回も大外からハナに立ったサニーブライアンが
マイペースの逃げ。好発のサイレンススズカは無理に抑えたため"矯め殺し"で
沈没。２番手追走のフジヤマビザン(村本)も折り合いを欠いて直線では失速、
好位追走勢も"金縛り"。断然人気を背負ったメジロブライトが早めに動いて前を
捉まえに行き、シルクジャスティスも後方から猛然と追い込んできたが、結局
サニーブライアンの逃げ切り。２着シルクジャスティス、３着メジロブライト、
４着は今度は追い出しを我慢して末脚の切れを活かしたエリモダンディー(河北)、
５着ランニングゲイル。馬連4860円。

その他の主な結果
  ・チョビ、船橋に遠征して初勝利
      やまねっちご贔屓のチョビは何度も走っている内についに500万下。シルク
    パンサーも、チョビくらい元気に走れたらねえ。
  ・シンコウカリビアン、500万下も楽勝で通過
      新潟の未出走戦で、馬なり逃げで10馬身ちぎる派手なデビューを決めた
    シンコウカリビアン。それから１ヶ月半空いた第２戦では、今度は直線一気に
    差し切り、これも楽勝。勝ちっぷりはスタープログラマー級か。

目黒記念 (G2)

(芝2500, ４歳上混合) 6/7(土)東京メイン

  エイシンサンサンが平均ペースで逃げ、ツクバシンフォニー(中舘)が２番手
追走、エアダブリンら人気馬は後方から。道中縦長の展開から、４角で前後が
詰まり、軽ハンデを利して好位から抜け出したアグネスカミカゼ(橋本広)が、
粘るツクバシンフォニーに競り勝って重賞初制覇。ツクバシンフォニーが頭差
２着で、馬連27550円。最後ローゼンカバリーと並んで猛然と追い上げてきた
エアダブリンは半馬身差の３着。鼻差４着エーピーランド(亀山)、鼻差５着
ローゼンカバリー。交わされてから渋太く粘ったエイシンサンサンが６着、
タニノタバスコは実力相応に７着、馬場の悪い内側に押し込められてしまった
ユウセンショウは８着、マウンテンストーンは見せ場なく惨敗。ハナに行け
なかったギガトン(吉田)は最下位。

中スポ賞４歳Ｓ (G3)

(芝1200, ４歳混合) 6/7(土)中京メイン

  スーパードレスがハナを切り、ヤマニンバズーカ(幸)、アサカホマレ、
オープニングテーマらが２番手集団を形成、断然人気のスタープログラマーは
中団の馬群の中。オープニングテーマが早めに抜け出したが、ゴール前では
後続が殺到して大混戦。オープニングテーマが一杯に粘りきって、久々の勝利で
重賞初制覇。断然人気のスタープログラマーは馬群に揉まれ前が閊えて惨敗。
伏兵ランドスピード(小谷内)が２着に飛び込んで、馬連36360円。

菖蒲Ｓ

(芝1600, ４歳混合) 6/7(日)東京9R

  ハナを切ると思われたハセノガルチ(江田照)が、今回は抑える競馬。逃げ馬
不在となって、タイキシャトルがハナに押し出されて超スローの逃げ。ハナの
タイキシャトルと一旦後方に下げたシンコウスプレンダ以外は軒並折り合いを
欠き、タイキシャトルが楽勝、末脚を失った連中をシンコウスプレンダが牛蒡
抜きして２着。馬連1750円。３着オースミジェット、４着ヤシマジャパン、
５着クリエイトフレアー。

巴賞

(芝1800, ４歳上混合) 6/7(日)函館メイン

  ファンドリリヴリア(内田)が逃げ、エスジーフラットが２番手。直線では
ファンドリリヴリアがあっさり脱落、グロリーシャルマンと並んで追い上げて
きたパルブライト(木幡)の手応えが良く、粘るエスジーフラットを首差交わして、
中央入り初勝利。もろに前が閊えた断然人気のフェアダンスは、最後猛追するも
時既に遅く、エスジーフラットに頭差の３着。エイシンオリンピアが４着、勝馬に
置き去りにされたグロリーシャルマンは殿り負け。単勝3080円、馬連8780円。

安田記念 (G1)

(芝1600, ４歳上国際) 6/7(日)東京メイン

  予想通りエイシンバーリン(吉田)が逃げ、一叩きしたマサラッキ(河内)と
若干絞れたヒシアケボノ(角田)が２・３番手追走。馬場の良い外目を通って
好位から抜け出したジェニュインが勝つかに見えたが、ブリンカーを外して
中団で折り合っていたタイキブリザードが外をぐいぐい追い上げて、ついに
G1初制覇。２着ジェニュインで馬連1360円。３着は後方から追い込んだスピード
ワールド。前日のユウセンショウに続いて、馬場の悪い内側に押し込められた
タイキフォーチュンは、タイキブリザードに置き去りにされて惨敗。中団の
後ろで両タイキをマークしていたアマジックマンは、じわじわ伸びるも４着。

東海Ｓ

(ダート1700, ４歳上混合) 6/7(日)中京メイン

  スタート直後に、斜行したマルカイッキュウ(石橋)にぶつかってホーマン
ランドオーが落馬。空馬の存在がレースにかなり影響し、空馬に絡まれた
メイショウアムールは６着に沈み、空馬の後ろにつけたエムアイブランが
鋭い脚で抜け出し２連勝。軽ハンデを利したパリスナポレオンが２着して、
馬連3120円。

その他の主な結果
  ・東京王冠賞(南関G1)、断然人気のサプライズパワーが圧勝
      ３冠確実と見られたキャニオンロマンが骨折、期待のサンデーサイレンス産駒
    ユートカイザーが回避では致し方なし。
  ・東京プリンセス賞(南関G1)はミスジュディが雪辱、シルバーアクト３冠ならず
      浦和桜花賞では１番人気３着、関東オークスでは２番人気２着だったミス
    ジュディが、重馬場を利して逃げ切り。シルバーアクトは差し届かず４着。
  ・英ダービー(国際G1)はベニーザデップが逃げ切り
      シルヴァーペイトリアークの猛追を鼻差凌ぎきる。１番人気のアントレ
    プレナーは４着。
  ・ベルモントＳ(国際G1)はタッチゴールドがＶ、シルヴァーチャーム３冠ならず
      プリークネスＳの１・２着馬の競り合いを、プリークネスＳを回避したタッチ
    ゴールドがまとめて差し切り。
  ・今年の３歳１番星は、落札価格618万の抽籤馬テツマスター
  ・ヒシアケボノの弟アグネスワールド、新馬圧勝デビュー
  ・サンデーサイレンス産駒ケイローン、出遅れから捲って圧勝
      ケイローンが強い勝ち方で有力馬をまとめて面倒見たため、２着には最低
    人気の馬が殿り一気に飛び込んできて、馬連十万馬券(ハネマン)。
  ・素質馬デュークウェイン、４連勝でオープン入り
      従弟のヤエノキャプテンも連勝中でそこそこの人気になったが、こちらは６着。